ホールボディカウンターについて

ホールボディカウンターについて書きました。
原発、原子力に関してのいきなりの各論、
多くの方にとって、初めての内容かもしれません。
すみません。

ちょっときっかけがあったので、この際に言語化したいと思いまとめました。
なるべくわかりやすく書いたつもりですが…

よろしくお願いします。

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僕の大学時代の後輩から、連絡をもらいました。
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村上龍のメルマガで福島関係の医療について取り扱ってます。
これを見ると普通に流通しているものを食べている分には問題ないのかなと思いますし、誰がなぜそう判断したかなども、具体的に書かれているので、信用出来そうです。
多分。
万晴さんはすでにご存知かも知れませんがご参考まで。
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見てみましたところ、南相馬市でホールボディカウンターという放射能の内部被曝を測定する計測器での計測結果から得られる推論でした。
これによると「内部被曝は少ない、そして減少傾向である。」という結論のようです。
これを聞くと、なんだか「どうも安全そうだ」という気になりますね
実際そうなんでしょうか?

この意見は、一つのケースとして検討するに十分値する問題ですので、ていねいに取り扱いたいと思います。

さて。
この問題、僕が引っかかるのが、
 ホールボディカウンター(略称WBC)での内部被曝測定、
 測定場所が南相馬市
ということ。

一つずつ見ていきます。
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ホールボディカウンターについて
放射能の被曝を正確に測定するのは非常に困難なようですが、目安として方法がないわけではありません。
使われる方法は、
 糞尿等排泄物を検査する方法
 ホールボディカウンターいわゆる機械を使って測る方法
とがあります。
いろいろなものがあるようですが、一例としてのホールボディカウンターの映像

僕はホールボディカウンターでは内部被曝は正確には測れないと考えています。
僕がそう考える根拠。
これを読んでもらえばわかっていただけると思いますが、
僕の勉強のためにまとめてみました。

「ホールボディカウンターでは内部被曝は正確には測れない」を簡単に説明します。

放射線には3種類あります。α線とβ線とγ線と呼ばれています。

α線、β線、γ線の違いは透過力と電離作用能力の違いです。
透過力はものをすり抜ける力。
電離作用力は放射線が私たちの身体、細胞に当たると細胞を構成している原子の廻りの電子をはじき飛ばしてしまう力。
簡単にいうと遺伝子に影響を与える力のこと。
攻撃力と言っても良いかもしれません。

α線
透過力:超弱い! 空気中で数cm、水中で0.04mmしか進めない。
電離作用能力:強い! ガンマ線の20倍

β線
透過力:弱い 空気中では数mしか進めない
電離作用能力:弱い

γ線
透過力:強い 鉛の板や厚いコンクリートでないと防げない
電離作用能力:弱い

たとえ話なのですが、透過力を人に、電離作用能力を武器に例えるとすると
α線 機関銃を持った赤ん坊"
β線 拳銃を持った小学生
γ線 ナイフを持ったスーパーマン
と言われています。

さて
放射線に当たると人間は「被爆」します。
被曝の種類は2種類。
「内部被曝」と「外部被曝」があります。

外部被曝は、外からの放射線による被曝。
内部被曝は、体内に放射能を取り込むことによって起こる被曝。

イメージでいうと、外部被曝は炭を皮膚に当てて起こるダメージ。
内部被曝は炭を飲み込むことによって起こるダメージ。
どちらがダメージが大きいかは、明らかです。
内部被曝は、ダメージが大きいのです。

で、放射線の種類と被曝と、2つの視点をまとめます。
外部被曝の危険性は「γ線>β線>α線」の順。
内部被曝の危険性は「α線>β線>γ線」の順となります。

外からは透過性、飛んでくる距離の長いγ線が怖い。
逆に飛んでくる距離の短い、そして透過力の弱いα線は皮膚で止まるので怖くない。

しかし、体の内部に取り込むと話は逆転します。
γ線はもちろん怖いですが、α線も猛威を振るいます。
γ線はナイフで一突きして通り抜けるイメージ。
α線は近場の細胞にたいして銃乱射しつづけるというイメージ。
とにもかくにも大きなダメージを受けます。

さて。
ホールボディカウンターは、体内に入った放射性物質からでるγ線を捕捉する装置です。
透過力の弱いβ線、α線は体外までは放射線が出ませんので、測定できません。
最も体に影響のあるβ線とα線を測定できないのです。

また、ホールボディカウンターは、身長130センチ以下の子供の測定は、誤差が大きすぎて信用に値しないそうです。

ホールボディカウンターは急性被曝状態の大人、たとえば原発従事者が被曝してしまったときに測定するとか、そういう場合に有効な測定器。
大量被曝した直後の被曝状態を測るための道具であり、積算の内部被曝を測れる道具ではありません。
例えばヨウ素131で被爆していても、80日もたっていると測定値は1/1000以下。
甲状腺がんに影響を及ぼすと言われているヨウ素による致命的な被曝をどれだけしていても、あとになっては測れません。

次の問題。
南相馬という地区はプルトニウムが検出されたと公表された場所です。
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南相馬市はα線を出すプルトニウムが検出された場所です。


以下の写真を見て下さい。
これは枝野官房長官が2011/4中旬に南相馬に入ったときの映像。
このマスクはすごい性能のマスクでNIOSH(米国労働安全衛生研究所)規格の最高ランクN100の濾過率(99.97%以上)のマスク。
さらに防護服を着て、目張りをしっかりして、アイマスクをして、というフルアーマー姿。

政府はすでに枝野官房長官が現地入りした際には、プルトニウムをはじめα線とβ線の放射能を出す放射能核種の拡散を知っていたものと思います。
そのため、完全防備フルアーマー姿での現地入り。
東電の勝俣会長にいたっては、一度も福島入りすらしていません。
どんなに微量であっても、内部被曝は避けたいもの。
放射線汚染の実態と内部被曝の危険性を熟知しているからだと考えてます。
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さて、まとめてみます
 南相馬市ではα線、β線を出す放射能が拡散した
 ホールボディカウンターではα線、β線の内部被曝を測定できない
 α線、β線の内部被曝は遺伝子に対して強烈な危険度がある

僕がわからないのが、
 実際どれくらいのα線、β線核種が放出されたのか

本来であればα線、β線を出す放射性物質の調査をもっと大々的にやり、また公表すべきなのですが、日本の政府は汚染状況を全然公表しないので、闇の中。
文科省が測ったという、たかだか100キロ圏内62ヶ所程度の測定では、全く不十分だと思います。
素人には測るのがとても難しい放射線なので、市民レベルでは測定無理。
これが大々的に公表されたら、それこそパニックものの汚染かもしれません。
もちろん、それほど汚染がないかもしれない。
汚染がないなら、ばんばん測って公表すると思いますが…
なんにせよ国は口をつぐんでしまっています。

最後
こんな意見もあります
これは邪推でしょうか?

引用元
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原発村の学者は、データがほしいのです。
栃木県や福島県の住民を検査したが、ほとんど内部被ばくはなかった。
したがって、今後がん患者が増えても、原発事故によるものではない〜こういう結論がほしいのです。
本当は、アルファ核種やベータ核種の内部被ばくを正確に測定できる機械で測定せず、しかも短時間にいい加減な測定をして、内部被ばくがなかったことにして導き出した、でたらめな結論であるにもかかわらず。

彼らは、ICRP(国際放射線防護委員会)の内部被ばくを考慮しない、外部被ばくだけの放射線障害の結論
〜チェルノブイリ原発事故では、原発職員が約50名急性放射線障害で死亡したが、住民への影響は、小児の甲状腺ガンがほんの少し増えただけであった!その他の病気が増えたのは、ストレスによるものである!
〜他の臓器のガンや奇形児の出産も大幅に増えており、完全なでたらめ!!
〜こんな結論を今だに信じて疑わない
〜疑いたくない連中です。

もう一度言いましょう! 
原発村の学者は、内部被ばくを十分に調べた、外部被ばくも測定したが、内部被ばくはほとんどなかったので、ガン患者が激増しても原発事故のせいではない。
原発事故の住民への影響はなかった〜という結論(もちろん!完全なデタラメ!)がほしいのです。

栃木県の放射線防護のアドバイザーも福島県の責任者も、これら原発村の学者グループであることから、いずれの県も住民が見殺しにされるか、モルモットにされることは明らかです。

結論として、ホールボディカウンター検査は受ける必要はない〜絶対に受けてはいけないということになります。

もし、あなたの子供がホールボディ検査を受けたとすると、おそらく内部被ばくはないと判定されるでしょう。
そして、数年後あるいは10数年後に原発事故の放射線の影響でガンを発症しても、それは原発事故のせいではないといわれるでしょう。
担当者は、きっとこう言うはずです。
「だって、ホールボディカウンター検査で内部被ばくがないと言われたんでしょう?だったら、お子さんがガンになったって、それは原発事故のせいではないですよ。日ごろの健康管理が悪かったんじゃないですか?」と。

2012年1月17日
もみの木医院長  川口 幸夫
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いろいろな意見があって良い。
とにかく、皆で自分の意見を言いあって確認することが大切だと思います。

何度も言いますが、すぐに鵜呑みにしないこと。
命に関わることですので、多くの情報を自分で仕入れて、ご自分でご判断下さい。
僕は僕の考え、一つの視点を投げたいと思います。
2012.12.28 Friday  
原発 | comments(0) | -  

原発問題について考える

選挙が終わり、アセンションも過ぎ、新たな日々が始まってます

最近つくづく感じるのですが、原発の問題をきちんと理解している人が少ないのではないかという点です。

はっきりと言えることは、マスメディアと政府は、巨大な嘘をつき続けています。
「国は嘘をつく」ということをご存じない方には信じられないかもしれません。

「国は国民を守らない」ということは、僕にとっては当たり前なのですが、皆さん気がついてますか?
「国はおかしい」といってますが、気がつくと正常だったことなど今まで一度もなかったことがわかります。
平和な環境設定の中で、僕らは体と心を弱らせられ、なにより魂を殺されています。

日本人の魂は、本当に殺されつつあります。
平穏無事に見えますが「何のために生きているかわからない」状況になってます。
異常を異常と認識できず、日々に忙殺され、日々の気晴らしで目くらまし、総自滅への道まっしぐらです。

暗闇のなかで、恐怖と奪い合い、搾取と暴力がはびこったまさに末法の世ですが、ここから這い上がるしかありません。

ごまかしているの、もうやめませんか。
僕らはひどい社会にすんでいると自覚しましょう。
目を覚まし、問題を直視することからはじめたいと思います。

日々の忙殺と気晴らしで人生を使い切ってしまっていいですか?
このままいくと、間違いなく未来の子供達は悲惨です。
あのとき、あなたはどうしたの? と聞かれたとき、どうしますか?
気晴らししてました、忙殺されてました、見て見ぬ振りしてました、と答えますか?
誰かの何かのせいにして、責任回避をしますか?

全員の問題です。
一人ひとりの、日々の無責任の集大成がこの日本だと思います。
もちろん、僕も大間違いをしまくってきました。
今も途方もなく未熟ですので、どうしたらよいか、よくわかりません。

みんなで、出来ることをやっていきましょう。
まずは知ることから。
このうえなく辛いことですが、そこからしか始められません。

僕もこういうことを伝えるのは辛いです。
ですが、皆の問題です。
愛と魂に関わる根幹的問題です。

目下、日本で最も重大な「命に関わる問題」はまちがいなく福島第一原子力発電所の事故だと思います。

政府は過小評価を垂れ流し「大丈夫」といってますが、実態はまったく違うと考えています。
政府や原子力関連はもっともらしくいろいろな数字を出してきますが、そんなものは全く当てになりません。
「大丈夫だ」というのに有利なデータばかりを採用し、公正なデータは出してきていないと感じています。

放射能は危険かという論は、実際の現場を知っている医師の話が一番説得力があると思います。

以下はヘレンカルディコット医学博士の会見です。
大変よくまとまっており、率直に今の日本が直面している問題を、重大な点からおっしゃってます。

正直、僕は関東での子育てはリスクが高いと思ってます。
どうかご自分で納得のいくまで調べ、今後の人生設計を立てて下さい。
放射能による健康被害は、あとで間違いなく出てきますが、出てきたときでは遅いです。
もちろん、放射能被曝による健康被害は、個体差があります。
強く出てしまう人もいれば、全然でない人もいる。
日々の生活の気の払い方、例えば食生活である程度は予防も出来るでしょう。
対処した上、なおどこまでのリスクを受容できるかという問題です。
誰も守ってくれない、情報もテレビや新聞では知ることが出来ない以上、自分で調べ、判断し、覚悟し、行動するしかありません。

今、きちんと知らないと、とても後悔することになる可能性があります。

危機感を募らせてごめんなさい。
でも、本当に大切なことです。
お願いですから、関心を持って自分で調べて下さい。
調べるのは、ネットがある時代、かなり容易です。

例えばですが、
原子力発電について よくわかる原子力
4号機問題について こちら
福島第一原子力発電所の現状 こちら
「放射能 健康被害」とか「放射能 汚染マップ」とか、「放射能 子供」とか、気になるキーワードで検索するとわらわら出来てきます

もう一つ、以前書きました「周りに合わせる 問題無し」についてもお知らせしておきます。
人は非常事態になればなるほど、正確な判断ができなくなる心理性質があるそうです。
知っておくと、より客観的に分析、判断がつくかもしれません。

自民党が勝ったことにより原発が動き出してしまいます。
原発事故はなかったかのごとくなってきています。
狂気の沙汰です。
 汚染地域被災者の移住
 福島第一原子力発電所の安定化、強化等の対処 情報開示
 汚染状況(とくにα線核種)の正確な計測と公表
 食品の安全性と透明性の確保
 原発の停止、廃炉
 原子力発電所での労働環境、被曝労働、差別
 使用済み核燃料の処分
あげれば切りがない。
問題は本当に山積みです。
一つひとつ、やっていくしかありません。
国民運動に発展させる必要があると思ってます。

僕も勇気を出して、知らせたいと思います。
しかし、もちろん専門家ではありませんので、間違うこともいっぱいあるかと思います。
お伝えしていきたいと思いますが、どうか鵜呑みにせず、自分で調べ、判断してみて下さい。

よろしくお願いします。
激しい文章ですみません。

追記:僕が住んでいる東三河地区は福一由来の放射性物質最期の到達点だそうです。
この地で健康被害が出るのかどうか、そのリスクを受容できるのか出来ないのか、という問いに、僕はこの地で生きていくことを今は選んでいます。


皆様ありがとうございます。

私は医師として、また特に子供たちを診る立場の小児科医であったという立場から、本日は福島の事故の医療的な側面から影響についてお話を申し上げたいと思っております。

福島は人類の歴史上最悪の産業事故です。
極めて深刻な事故で3つの炉のメルトダウンがおこるという、人類史上初の3連続のメルトダウン事故でした。
とにかく莫大な量の放射性物質が放出されました。

そしてひとつ幸運だったことは最初の数日間、風が西から東へふいて、つまり太平洋へ向かってふいていたことです。
そのあと風向きが北西方向に変わり、日本の南の方向にまで向かって放射性物質が拡散していくということがおきました。
そしてその間、日本政府は放射性物質の拡散についてSPEEDIというシステムをもっていて、拡散の状態の評価があったにもかかわらず、パニックを避けるためというような理由で、国民に情報を与えることをしませんでした。
ですから中には最も放射線の高かった方向へ向かって逃げた人が出てしまいました。

私自身、チェルノブイリ事故の推移をずっとそのあとを追って緊密に見てきましたけれども、その中で私が言えるのは、ロシア人の人たちというのは、ロシアの国は日本に比べるともっと積極的に人を移動させる、避難させるということに取り組んだと思います。
国民を守るためにそのような行動をロシアの方がとったということを私は感じます。

日本の政府も、それから東京電力も理解していないことは、子供たちというのは放射性物質に対する感受性が大人の10倍〜20倍あるということです。
放射線被曝に由来するガンにかかるリスクということで、子供の中でも男の子と女の子を比べた場合には、女の子の方がリスクは2倍になります。

そして成人と比べて胎児と比較してみると、胎児の方がそのリスクは1000倍〜何千倍というリスクの高さになります。

そして福島の地域200万人の人がいて、福島市という、福島市も放射線が高いんですが、その地域に25万人の人口が住んでいます。
私は日本政府が子供たちを線量の高い地域に住まわせ続ける、住むことを許しているということに非常な驚きを禁じ得ません。
チェルノブイリの場合は同じレベルの汚染地域からロシアは子供たちを避難させました。
私は日本政府が、日本の国が、東京電力や原子力産業から強い影響を受けたり、あるいは場合によってはコントロールされるというような状況にあることを知っております。

そしてまた政治家の皆さんというのは、医療的な側面や科学的なものに対しての知識があまり深いところまでお持ちではありません。

とくに福島県、特に線量の高い地域にいる子供たち、妊婦、それから子供を産む、出産ができる年齢の方々、そういった方々が高線量地域にいるということは、医療的な側面から見て非常に極めて深刻な問題です。

そして子供たちは一生、生きていく今後の人生の中でガンになる可能性が出てくるわけですが、ガンというのは潜伏する期間が結構長くあるということがヒロシマやナガサキの経験からわかっています。
5年とか17年とかそういった長い年月がかかります。

そして当局の皆さんは福島の18歳以下の子供たち8万人の検査をしたと聞いております。とくに甲状腺の超音波検査をしたということでした。

そしてこの検査の中で40%の子供に甲状腺に何らかの異常が見つかったという結果が出ていますが、このような数字というのは小児科の見地からみますと極めてほんとうにまったく希な話であります。

子供たちの中には必ず今後、甲状腺のガンにかかる子供が出てくると思われますが、すでに12歳の男の子で甲状腺ガンが見つかっていますし、今16歳の女児が検査を受けてガンの可能性が極めて高いと言われて、更に検査をしているときいております。
そしてチェルノブイリの場合は、このガンがではじめたのが5年ぐらい経ってからだったんですが、今現在日本でこれだけ症状と言えるものが出ているということは、この日本の子供たちは相当高い線量を受けたのではないかということが言えると思います。
おそらくチェルノブイリよりも高い線量の被曝を受けたと考えられます。

医師としての私の立場からみると、日本の政府というのは、日本の人たち、人間を守ることよりも東京電力を守ることにがんばっているのではないかというふうに見えてしまいます。

そして高い線量の地域にいる特に子供たち、妊婦、それから子供を産むことができる若い女性なり、子供を産める女性の方たち、こういった方たちを移住させる、そこから避難させるというのは極めて重要なことだと私は考えていまして、そこでその移住のための費用を国の政府がきちんとまかなう、負担するということは非常に重要なことだと私は思っています。

ですから実際、非常に弱い立場にある、こういったような子供や妊婦さんや若い女性、そういった人たちよりも、実際、東京電力を守るために予算を使うということをしているのが、今の日本の政治だと思います。

そして放射性元素というのは食物の中に蓄積します。
たとえばキノコ類、ほうれん草、お米、お茶、それから魚。
放射性物質というのは、味はしません。
匂いも全くしないし、目に見えることもありません。
ですから福島からきた汚染した食品を人が口にしているわけですが、残念ながら日本にはその放射性を帯びた食品を食べることに実質的に規制がないというところです。
そしてこういった魚とか食品とか放射性物質がある食品、たとえばセシウム137で汚染された食品を食べていると、何年か経った時に悪性の脳腫瘍とか筋肉腫とかその他のガンを発症する、ガンになるという可能性が出てきます。

そして例えば福島県の学校や幼稚園では、放射能を帯びている放射性物質が入っているような食事を子供に与えるというようなことをしています。
これは医療的な見地から見ると「非道徳的」と言わざるを得ません。
福島からの食品、とにかく毎週すべて検査をする必要があります。

そして検査の結果によっては販売をして口にするということがあってはいけないと考えております。
そして魚ですが太平洋の魚には高い放射性レベルが検知されています。
これは放射性元素が大量に海に投棄され放出されたからですが、この太平洋に放出されたこの放射性物質の量というのは、人類の過去の史上最高の量です。

私は400人の一般市民の方を前に講演をさせていただきましたが、そこで私が感じたのは、そこに来られた一般市民の皆さんが、一体どうしたらいいのかということを必死で知りたいと思っている、何が起きているかというのを必死で知りたいと思っていらっしゃるお気持ちでした。
福島の結果どんな影響が起きて日本に今なにが起きているのかということを、広く一般の人に知らせる責任がメディアにはあると思いますが、今のところ全体的にみてその責任は果たされていないように見えます。

そしてこの福島の事故、これはまだ終わってはいません。
まだ続いているわけです。
そしていま40年、時間をかけて、クリーンアップ(除染)、きれいにするといっていますけれども、科学的に見てクリーンアップ(除染)、きれいにするということはできません。
これは科学的に言って不可能です。

セシウム137というのは300年残ります。
そして福島はじめその周辺の汚染地域も汚染されたままです。
食品の汚染も、そして人が汚染を受けたものも、300年あるいはそれ以上の時間続くわけです。

そして国の政府はどうも今回のこの大災害というか大事故がどれだけ長い時間がかかるものかという現実をよく理解されていないと思います。

そしてこれから疫学的に見ても白血病やガンや先天性の形成異常とかそういったものが今後70年間にわたって次々出てくるであろうということを私は思います。
そのことを実は原子力産業も知っているのではないかと思います。
福島に今、ガンに対応するための非常に大きな医療施設を作ろうとしていると聞いています。

そしてまた福島の原子力発電所の処理をするために極めて高い線量のところで作業しておられる作業員の方々についても、公に記録が人々に見える形で残されていない状態に今あります。
そして高線量のところで作業をする人たちの放射線による被害の状態というのはきちんと記録がなされ、それが公の情報として出されていかなければいけないと思いますが、それが実際に可能になっていくかどうかは、このメディアによっているところが非常に大きいと考えています。

そしてもう一つ、最も重要な点なんですが、日本の多くの人に知っていただきたいことは、もし福島の地域でもう一度マグニチュード7以上の、7を超えるような大きな地震があった場合には、福島原発の4号機、この建物が崩壊する可能性があるということで、ここには使用済み核燃料の冷却用のプールがありますが、これが崩壊しますと、チェルノブイリで起こった10倍の放射性物質がさらに放出されるということが予想されているという点です。

そしてもしそのようなことが起きた場合、日本という国の大半の部分が、もう終わってしまうということです。
それほどの大事であるにもかかわらず、多くの人がその現実にはっきりと気づいていないということだと思います。
そして政治家の方はすでに、もし4号機に何かあってそういった崩壊とかの事故があった場合には、東京も今度は避難しなければいけなくなるというようなことをわかって言っていらっしゃいますが、一体3000万人の人をどうやって避難させるんでしょうか?

そして日本の政府もそれから東京電力も、外国の企業からの助け、あるいはアメリカのNRCからの助けや海外の専門家からの支援を得ることを認めていませんので、得ていない状態にありますので、4号機の補強する、強化をして安全にするためにぜひ協力を仰ぐべきだと考えます。
今、日本だけ、東電だけで、いまこの対処をするのに、クレーンを設置して中の使用済み燃料を取り出すことができるようにするのに2年かかるということを言っていますが、その2年間、待っている間に何が起きてもおかしくありません。

そして最後に申し上げたいことは、がれきの問題です。
福島の地域から出た、放射能で汚染された地域から出たがれきについて、これを他の地域で焼却するということを聞いています。焼却するということは、ダスト(煤塵)、灰が出るわけです。
そのようなことをして、広めるということは、これは犯罪的なことだと思います。

私からは以上でございます。
ありがとうございました。


ヘレン・カルディコット博士のプロフィール
1938年、オーストラリア・メルボルン生まれ。ハーバード大学の小児科でも教鞭をとり、2万3000人の医師を擁するPhysicians for Social Responsibility(社会的責任を果たす医師団)の創立会長となる。その傘下組織「International Physicians for Prevention of Nuclear War (IPPNW)核戦争防止医師会議」は、ノーベル平和賞を受賞。自身もノーベル平和賞候補になった。著書に「狂気の核武装大国アメリカ」(集英社新書)、「Nuclear Power Is Not the Answer to Global Warming or Anything Else(原子力は温暖化への解答ではない)」など。また、スミソニアン博物館は、カルディコットを20世紀で一番影響力のある女性の一人と評している。
2012.12.26 Wednesday  
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原発再稼動反対デモ 行ってきました

万晴です。

昨日金曜日、原発再稼動に反対する人々が首相官邸前でデモをすると知り
上京し参加してきました。

デモのことは知っていたのですが、参加しようとは全く思ってませんでした。
理由は「愛知は遠いから」。
ですが、先週のデモ参加者のツイートのなかに
「長野から来ました」という普通のおばさんのツイートを見て
「あ、遠くても行きたきゃ行けばいいんだ」と意識が変わりました。

首相官邸前で行われているデモは、毎週金曜日18時〜20時にやってます
先週は10000人を超える人が集まった(主催者発表)そうですが、
これをどのマスメディアも全く報道しませんでした。
 10000人規模のデモをしても報道されないのなら、もっと集まろうじゃないか。
 いやでも報道せざるをえないほど集まろうじゃないか。
ということで、今週は集まろうという雰囲気がツイッター上でムンムン。
今週のデモは日本の一つの転換点になるかもしれないなと感じましたので、
ぜひ行き、参加したいなと思ったわけです。

行きたいなと思っていたのですが、躊躇していたところ
 「そんなに行きたいのなら行けば」
 「来週行けるという保障はないよ」
と、由希子に後押しをしてもらえ、行くことを決意。
15時30分に仕事を切り上げ(由希子に押し付け)一路東京へ…
で、参加してきたわけです。

IMG_0888.JPG
参加している人達は、ごくごく普通の人達でした。
子供はさすがに少なかったですが、若者からお年寄りまで、
老若男女幅広く、偏ることなく参加していました。
「原発反対」と2時間に渡って、シュプレヒコール
大声でどなる人、怒りをあらわにする人、
静かに訴える人、淡々と唱える人、口をつぐんだ人、
人それぞれ、思い思いに「想い」を表現していました。

参加者は最終的には4万5千人(主催者発表)。

山本太郎、見ました。
写真撮ろうかなとも思ったのですが、一市民として参加しているかと思うと
何だか失礼なような気がして撮りませんでした。
彼が行くところ行くところ参加者の志気が上がり、パワーアップしていきます。
実にパワフルというか華のある存在感があふれてました。
反原発運動の重要な旗ふり、担い手なんだと実感しました。


こんな集会、ホントは厭です。
多くの参加者は、本当はこんなことしたくはなんだと思います。
でも、もうどうにも我慢が出来ないところまで追いつめられて、
行動に出ざるをえないところまできてしまったんだと思います。

僕は原発反対です。
普段、大声を上げて表現していませんから他人と共有する機会がありませんでした。
デモに参加して、多くの人が同じ思いなんだと実感すると嬉しくなりました。
同時に、これだけの人が怒り、悲しみ、集まっているかと思うと悲しくなりました。
様々な思いが沸き上がり、デモ中幾度も涙があふれてきました。

デモを終えて、帰路の途中、興奮も冷め振り返って感じてみました。
ここから日本が変わっていくかもしれないという希望を感じました。
ほとんど絶望に近い感覚に、いくらか光が射しました。
やはり、人から光、希望を貰えるものなんでしょうか。
共有、共感の持つ力なんでしょうか。

今までのところ、毎週金曜日18時〜20時行っているようです。
来週も多くの人が集うことでしょう。
関心のある方は参加をお薦めします。

2012.06.23 Saturday  
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原発、放射能に関心を持ってます

万晴です

311以後、原発、放射能のことを気にしていました。

僕らは食事という観点から生活を見直し始めた二人です。
「食」というのは「命」にかなり直接的に関わることですから、食に関心を持つと、
自然と命にも敏感になってまいります。

311以後、あのような震災が起きたあと、原子力発電に関してじっと見てきました。
始めは原子力発電の是非すら考えたことがなかったので、そんなことからスタートでした。
原子力発電の是非、いるかいらないかはあっという間にわかりました。
全くもって「いりません」でした。
これは、ちょっと調べるだけで誰もが行き着く答えだと確信していますし、
今では多くの方も脱原発という意見だと思います。

なぜこんなにいらない、危ない原子力発電が行われてきたのかがわからず、
調べ考えてきました。
主には核保有という国策とお金、利権だと考えるようになりました。
原子力というのは巨大な利権が絡んだものと知り、相当憤りました。

上記の2点は今までの原子力関連の事柄です。
言うなれば過去のこと。
どんなに原子力の危険と利権を知って憤ったところで、
やってきてしまったことはやってきてしまったこと、
起きてしまったことは起きてしまったこと。
今からワーワー言ったところで取り戻すことは絶対にできません。
現状を把握し、ここからできるだけ修正し改善していきたいところです。

では、どう対処したら良いのか、
国の対処は正しい方向の向かっているのか、調べ考えました。
どうもこれが大変お粗末なのです。
どう考えてみても、国民の安全な暮らし、健康な暮らし、
命の尊厳を重視した方向に向かっていない。
これは大問題。

放射能は人体に悪影響をもたらします。
言うなれば「毒」です。
この「猛毒」が、ものすごい広範囲に高濃度でまき散らされてしまいました。

余談ですが、これだけのことが起きて逮捕者が一人も出ないって信じられません。
もし、僕が家から何か有害な毒をまき散らしたら、僕は即逮捕されます。
トヨタの工場から毒性の廃液が流れ出て三河湾が汚染されたら、
トヨタの幹部の首が何本も飛ぶでしょう。
オーム真理教の事件でも、それ相応の処罰がなされました。
これだけの猛毒をまき散らしておいて、個人責任を誰も取らないなんてことは、
通常で考えたらあり得ません。
本来なら100人ぐらい逮捕になってもおかしくないのでは?
この問題は、国ぐるみ、皆してグルになって事を小さく見せようとしています。

突然鼻息粗く書き出したのには、訳がありまして…

放射能の毒性は細胞分裂の盛んな生命に一番影響を与えます。
すなわち、胎児、幼児、子供… そして母体となるお母さん。
放射能から出る「放射線」は子供ほどよく効く「毒」です。
にもかかわらず、関心を持っていない方が少なからずいるように感じるんです。
でも、これは勉強しないと取り返しがつかないと思うんです。
なぜなら国はまともに対応していないんですから。
5年後10年後に間違いなく出て来る、とても切実な問題です。

「ビルから飛び降りたけど、私だけなぜだか落っこちなくて、上に上がって運良く助かっちゃった」という人がいないように、「私だけは放射線にあたっても大丈夫なのよ」なんてことはありません。
誰もが、等しく放射線にあたると細胞が傷つき、健康を損なうリスクがあります。
政府が大丈夫ですよと言ったって、信じられるものではありません。
コトを小さく小さく見せようとしているのですから…
きちんと公表して欲しいものですが、なされていない現状では、
自分で調べて判断するしかありません。

今、必死で勉強しないと、病気になるリスクが高いです。
うっかりすると10年後ぐらいにはガンになって死んでしまいます。
体、健康、命を守らないと、楽しく人生を暮らしていけません。
楽しく自由にはつらつと、やりたい事をやるために生まれてきたならば、
体は土台、魂の乗り物ですからとても大事です。
毒物に無頓着でまともに生きられとは、僕には到底思えません。
また、子供たちを育てられるとは到底思えない。
毎日、どっかしら不具合で、やる気がでなく、だるく、重たい体で
はつらつと生きるのは難しい。
これから人生が拓けてくる子供がそうなったら、大変かわいそうです。
ガンとか白血病以前に知能障害やらなんやらで、脳もダメージを受けます。
たまらんくなってきましたので、こうやって書いています。

自分で調べて、判断して、対処して、行動しないと人生台無しになってしまいます。
テレビと新聞は嘘ばかりです。
本屋に行って本を買ってみるとか、インターネットから情報を得るとか、
他から圧力のかかっていない情報を入手し、ご自分で判断して下さい。
テレビと新聞は嘘ばかりです。
テレビと新聞を見ていると原発関連、放射能の毒性に対する問題意識を
薄れさせる事ばかり流されてます。
「ま、大丈夫そうだ」
「被災地を助けるためには多少の放射能汚染の拡大もやもえない」
と思わされがちです。
テレビと新聞は嘘ばかりです。
判断材料にしていると健康を損なうリスクが大変高まりますし、
子供の健康を保障できなくなります。

なんだか、もう待った無しの危機感が高まっています。
こんなデタラメを認めてはいけないと心の奥からわき上がってきます。
いい加減、声を上げて動かなくてはいけない。
いや、僕がなんですが。
僕は書くのが苦ではないので書きます。
こんなつまんない事言いたくなかったのですが、
もう言わずにはいられませんでしたので、まずは思いの丈を吐きました。

「関心を持つ。現状を把握する。」


海外の報道は、圧力がかかっていないので判断材料に足りうる内容かと思います。
ご紹介しておきます。
2012.04.11 Wednesday  
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おしらせ

由希子です。

昨日、いつもお世話になっている方からメールが届きました。
東北の瓦礫の件でした。

ここでそのメールを紹介させてください。


************


今日メールしましたのは、瓦礫焼却灰受け入れの件です。
皆さんはどう思いますか?

私の友人たちは皆さん心優しい方々なんで、被災地の映像をみるたびに、心痛めておられます。

カンパもしました。
野菜も送りました。
泥掻きに行ってらした方もみえます。
こどもたちの心のケアに箱庭のおもちゃを集めたり、
春休みには福島のこどもたちの修学旅行も実現させた仲間もいます。
私達は、心寄り添い、思い続けます。
そして瓦礫は?
あの山は可哀相すぎます。
何とか受け入れて痛みを分かち合いたい、となるでしょう。

でも、ちょっと待って。
こんな現地の町長さんの言葉が、朝日新聞岩手版(2月29日付)に載りました。

岩手県の岩水町の町長
「現場からは納得できないことが多々ある。
瓦礫処理もそうだ。
あと2年で片付けるという政府の公約が危ぶまれているというが、無理して早く片付けなくてはいけないんだろうか。
山にしておいて10年20年かけて片付けた方が地元に金が落ち、雇用も発生する。
もともと使ってない土地がいっぱいあり、処理されなくても困らないのに税金を青天井に使って全国に運び出す必要がどこにあるのか。」
という声を載せてます。運びたい、仕事にしたい方々(産廃業者)がいるのでしょう。

瓦礫の心配は放射能だけでなく、アスベスト、重金属、化学薬品など、どうしてばらまく必要があるのでしょう。

瓦礫受け入れを拒否すれば非国民でしょうか。
私達は、一方通行のマスコミに踊らせられています。

私達は安全安心な野菜海産物を供給できる産地として支援していきたいです。

どうしてトヨタ田原工場敷地内なのか、突然過ぎて、訳わからぬうちに、既成事実はどんどん作られていってしまいます。

まず皆さん、田原市のホームページを開けて、市民の意見をどんどん送りましょう。
誠実な市長は、皆さんの声を待っています。地元住民の声が一番強いのです。

それから、時間がないので慌てて決めましたが、4月12日(木)の19時から田原文化会館201で講演会を企画しました。
お時間都合つけて是非いらして頂きたいです。
講師は、愛知県安西市の無党派の女性市議 吉川三津子さん(今回のフライデーに記事が載っているかた)です。
女性でありながら、産業廃棄物の問題に立ち向かっておられる実力派です。
主催は、地域みらいの会です。(出来立てほやほや。この件で疑問持ったメンバー5人で立ち上げました。メンバーになってくださると嬉しいですが・)

この考えちょっとおかしいぞ!っていうご意見も聞かせて下さい。
今この地域に生きる大人の責任だと思っています。黙っていられません。長々お邪魔しました。

***************

私は瓦礫拡散は反対です。
そういうと非国民だと怒られますか?

私は小・中・高校と核の恐ろしさを教えられました。
広島の方々も長崎の方々も、放射能の影響に苦しんだと教えられました。
放射能のあるところに近づいてはいけないと教えられました。
放射能ってすごく怖い!って思って生きてました。

なのになんで拡散する?
なんで放射能の基準上げちゃう?
そりゃ、やばいでしょう?!
取り返しがつかなくなるでしょう?
瓦礫よりも、被災地の方が安心して暮らせる場所を用意する方が
そのことにお金を使う方が絶対にいい!
って思います。
だれがなんと言おうとです。

テレビから離れて、リアルな情報を求めれば知ることができます。
私たちはこの講演会に行こうと思っています。
2012.04.10 Tuesday  
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原発に関して

万晴です

すっかり秋になりました
日差しも、風も、虫も、季節は変わることなく廻っています
すっかり過ごしやすくなり、ついついウトウト
僕にとっては一年中で一番過ごしやすい季節
ごはんも美味しいし、幸せであります

さて
原発の話です。

実態を全く知らなかった原子力発電。
3月11日以降、急に我がこととなりました。
以来、むさぼるように調べました。
調べれば調べるほど、怒り心頭、心がっくり…
原発、調べれば調べるほど全くいいことありません。
で、これは表現しなければ! なんて鼻息ふんふんなったのですが、
ことが想像以上に大きすぎて、消化しきれなくなってしまいました。
 急激に食べて食べて食べて、お腹いっぱい心いっぱい…
 頭がぼーっとして、怒りだけははっきりあって、まとまらない…
こんな感じでした。
半年たち、少し落ち着いてきて、自分の中で消化できるようになりました

原発は「是か非か」という問いは、僕の中でははっきりしています
 「非」
これは、もう変わりません。
この想いは僕の中ですっかり成長し切って、大木のように太くなり、
何があっても揺らぐことなく、自然な出で立ちでたたずんでいます。

僕の原発に対する考えは小出裕章さんから得るところが大でした。
小出氏は原発に夢を見て研究者になったものの、その危険性を知り、
原子力反対の立場になりました。
反対の立場であり続けるのは、相当な困難があったろうと推測しますが
その立場を40年以上も続けてこられてます。
大人のあり方として、僕は大変尊敬しています。
僕が始めて見た小出さんの動画。

この方がラジオに定期的に出演され原発の話をされるのを僕は聞いてました。
これを3ヶ月も聞いていたら、原発のことはもうお腹いっぱい。
「ホント、いらないよ」ってなります。
はっきり、明確にわかります。

9月11日、今日から10日間経産省の前でハンガーストライキを若者たちが行うそうです。
以下、声明文
+++++++++++++++++++++++++++++
福島第一原子力発電所の事故で多くの方が故郷を追われ、また、暮らしそのものを奪われました。この原発事故が収束するまで、放射能が大気中と大地と海に垂れ流しにされます。
 
一度事故が起きてしまったら取り返しがつかなく、誰も責任が取れないことが明確になりました。
 
それだけではなく、原発は事故が起きなくても大量の温廃水などで自然環境を破壊し、何万年も管理しなくてはいけない大量の核のゴミを生みだします。
 
私たち若い世代には、すでに日本の54基の原発が生んでしまった、半永久に消えることない核のゴミと福島原発から漏れ続けている放射能を残されてしまいました。
 
しかし震災後も、新規立地計画されている上関原発建設予定地では、休みなく原発建設のための環境調査工事を進めています。
泊原発も国民になんの説明もなく営業運転を始めてしまいました。
 
私たち若い世代は、原発の負の遺産をこれ以上背負いたくありません。
そして最も放射能の影響を受ける子供たち、その子たちに繋がっていく命に、これ以上の負の遺産を残したくありません。
 
私たちは命の糧となる自然や、命そのものを大切にすることを政策に反映してもらうように請願し、ハンガーストライキを10日間行います。
 
これは、これからこの地球で生きていく私たちの願いです。
+++++++++++++++++++++++++++++

「原子力」は「核」です。
どちらも英語では「nuclear」。
同じものです。

日本がなぜ原子力を推進してきたか?
答えはシンプル。
 「国が核技術を維持したいから」

そのために、原子力発電をすると大もうけできるような仕組みを作り、
電力会社を誘い込みました。
それに対応するためにメーカー(日立、東芝、三菱)は原子力発電所建設のための
巨大ラインをつくり、人員も配置。
財政破綻している地方自治体の前に、金をちらつかせることによって
原発を誘致させ、あとはなし崩し的に原発依存型地域社会を形成していく。

原発を止めにくいのは
 国の意向に反する 反対運動は国がつぶしにかかる
 原発に依存する体質を作られた、電力会社、メーカー、行政が反発する
 電力会社、メーカーは大スポンサーなのでマスコミには出てこない
 マスメディアから知らされる情報は、原発推進に偏った情報がでてくる
といった構造があるからです。

鉢呂氏が辞任しました。
氏は原発の再稼動に慎重な姿勢を示していました。
あっという間に言葉狩りにあって辞任に追い込まれました。

福島の方で、今は小樽に避難されている方のツイート
「彼ほど大臣就任以前より福島に入り、福島の状況を知り、中途半端な政府指針を行動により改善していった政治家を彼以外は知らない。表に出ることもなく、ただひたすら子どもたちの為に動いた。俺はそれを知っている。残念でならない。。。」
という意見があります。

真実はよくわかりませんが、報道だけが真実ではなさそうなのは確かです。

原発に関して、僕は知ることが大切だと考えています。
その際の知る情報源に、テレビとマスコミは使えません。
情報操作が入り込みすぎているからです。
原発のことは、誰もが我がことであり、また家族にも関係があること。
これからの子供たちへどういう世界を引き継いでいくかという
未来に対しての責任が、僕ら大人にはあります。
原発に関しては隠されていることがいっぱいなので、
納得いくまで調べて欲しいと思います。

半年たって、事態は全く落ち着いていません
全然、終息の目処が立ってません
状況は悲惨、これ上ない悲劇が今も続いています
政府は全く信用なりませんよ!

小出氏は原子力発電になぜ反対するかという問いに
 原子力発電に伴う危険性の問題も当然あるが、それが本質だとは思っていない。
 「自分で引き受けられない危険を、他者に押し付けようとする」。
 そういう社会を認めることが出来ないから、私は反対するのである。
 この問題の根本は「自分さえ良ければよい」という「差別」であり、これが問題なのだ。
とおっしゃってました。

半年たち、なんだか忘れがちですが
気を抜いてはいけないと自戒の意を込めて…
2011.09.11 Sunday  
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原発 その4

万晴です

原発関係のリンクを張っておきます
自分でもまとめて書こうと思ってましたが、ちょっと事態の進行とまとめる速度が
追っ付かないので、お知らせしておきます

広瀬隆/広河隆一「福島原発現地報告と『原発震災』の真実」
始め広河隆一氏の話があります。話し上手ではないので聞きにくく冗長
飛ばしてもよいかと
23分過ぎから広瀬隆氏の講演
反原発に関しての第一人者。話し上手で理解しやすい。
現状分析、かなり悲観的にみている
原発関係者に対しての長年の恨みがほとばしっており、怒り爆発
ゆえに、過激な表現も多いが、数字を使った説明も多く納得しやすい
おそらくほぼ真実を語っておられると思われる
現状把握に役立つが、見るとつらくなります…

浜岡原発の危険を語る。
牧師の内藤新吾さんによる、浜岡原発の現地での危険性の説明
とっても説明上手。よく分かる
引き込まれますので、あっという間に見れます
浜岡原発はとにかくどうにかしないとなりません
いかに危ないものか、よく分かります
いずれ必ず来る東海地震がきたとき運転中なら、福島第一原発以上の被害となります
偏西風で東に放射能物質が流れていきますので、関東壊滅
ゆえに経済も破綻するかと…
あらゆる面で、日本人みんな吹っ飛びます
まずは知ってほしいです。
原発に関しては、まずは知ることから!





田中優氏 関東東北大震災ー原発について
前半部分の今の状況に関してはカットされてます
講演時から状況は刻々と変わっていますので、むしろ無くてよいかと
後半部分の講演から収録
 被曝について
 原発はなぜ作られるのか
 原発を作って得する人は誰か
 原発は必要なのか?
 電気料金の仕組みについて
 自然エネルギー発電の可能性
などなど盛りだくさん
これまた話し上手、聞きやすく、分かりやすい!
原発がいかにナンセンスかよく分かります

文章だと
原発がどんなものか知ってほしい(全)
原発で働いていた方の文章
かなり、衝撃的な文章です
一部で「デタラメだ」「怪文書」などといわれてます
本当にそうなのか、ちょっと調べてみました
反論の内容を見てみると、言い回しや細かいところでの用語間違いなどの指摘であり、
些末なことを突っ込んで「デタラメ」と言っているに過ぎませんでした
というわけですので、完璧な事実ではないようですが、この文章の内容、
大筋は合っていると思われます

以上、あげたものは説明が上手で聞きやすい、読みやすいので、
退屈せずに見れると思います

日本に住む限り、原発のことは全員ひと事では無いことがよく分かりました
みんなでシェアしたいと思います
どうぞよろしく

追記
愛知県新城市で田中優氏が講演会を5月4日に行うそうです
僕は3月19日に豊橋で聞きましたが、非常に分かりやすく
また希望の持てる講演でよかったです
詳細は、分かり次第またご連絡します!
2011.03.30 Wednesday  
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原発 その3

万晴です

原発のことに頭がもってかれています

ちょいちょい調べてみたところ、うじゃうじゃとんでもない話が出てきます
原発の危険性は、イヤというほど分かりました
そして、核燃料は人が扱える代物ではないこともよく分かりました
どうして原発があるのか、何のために作られているのかも何となく分かりました
知り始めは、「これは多くの人に知らせなければ!」と鼻息粗くなりましたが、
ちょっと調べるだけで、衝撃の事実がわんさか出てきます…
ぐったり、げんなり、しょんぼり、怒り、心がざわついてしょうがありません
あまりに危険すぎて、途方に暮れてしまいました
これ以上原発のことを考えていると、正直まいってしまいそう…
なので原発情報を早々にまとめて、お知らせして、知ってもらい
あとは原発のことを考えるのは止めます

話は変わり
僕が中学か高校の頃の曲

あのころはよく分かんなくて「ふーん」ぐらいだったけど、
今は本当によくわかります
  

 
2011.03.28 Monday  
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原発 その2

万晴です

原発の話、その2です

原発、今もって予断を許さない緊迫した状況が続いています
田中優さん曰く「適度に警戒する」必要があるようです
安心しきっても、怯えまくっても適当でない
 きちんと避けるべきものは避ける
 いざというときのために速やかに避難できるよう備えておく
ということが大事なようです

核燃料は運転を停止しても温度が高い状態が続くそうです
軽く見て3ヶ月はめちゃくちゃ熱いらしい
その後もずっと熱いのですが、とりあえずは3ヶ月
この期間はきちんと冷やせる状況にならない限りは解決したとはいえません

最悪の最悪、また再臨界、核爆発となると今の桁違いの放射性物質が飛びます
今は気体状の放射性物質が飛んでますが、爆発すると温度が高いので
固体状の放射性物質も気化、気体となって舞うことになります
汚染度は今とは比べ物になりません…
といっても、チェルノブイリ級の爆発はないだろうとの予測
原子炉の構造と、今の状況から、そこまでの爆発力をもった核反応は起こらない
だろうという予測だそうです
なので、原発吹っ飛んで東日本が汚染でおしまいになる、というほどの最低最悪な
状況にはならないという予測があります
そうであることを祈ります

放射性物質による汚染、放射線の被爆は気をつけて下さい
マスメディアの情報は、被ばくによる被害を過小評価しています
メディアに出てくる情報は、原発推進の電力会社や政府の御用達学者達の意見です
原発推進によって飯を喰ってきた輩ですから、とんでもない連中です
「まだまだ安全だ」といいますが、実際は違います
人によっては、デタラメだ、というぐらいのものです
「直ちに人体に影響が出ることは無い」ということは、逆にいえば
「のちのちは影響が出る可能性がある」と言っていることと同じです
被爆はもっともっと警戒するべきものです

と、僕は思ってます
「恐れるな、安心して食え」という意見もあります
こういう人達は、物理的に放射線の半減期がうんぬんかんぬんだからと言います
理論上大丈夫だと、平気で言います
でも、人間の作った放射線は自然にある放射線とは違いますので
身体がそれに適応できない可能性があります
汚染物質の排泄機能がないのですから、通常の理論が通用しません
これからの事の経緯で分かってくることが、とても多いと思います
「恐れるな、安心して食え」とてもあやしいです

ここまで書いて、なんだか無性に腹が立ってきました
電気作るのに、ここまでのリスクを負う必要がありますか!?
地震大国日本に原発建てて、当然起こりうるであろう事態になって、今回の事故…
そのくせ「想定外でした」と平気でのたまう連中
本当にイヤになります!

この先も原発による発電を推進させてしまうのは、イヤじゃありませんか?
本当に、本当に馬鹿げていると思いませんか!?
この辺は感情論です
とにもかくにもイヤでイヤでたまりません

原発の話は大きく分けると、3つの論点があるかと思います
1、原発のリスク、危険性
2、なぜ原発があるのか
3、原発は必要なのか
結論から言うと
1、原発のリスク、危険性
  環境破壊甚大、事故のリスクとてつもなく高く、かつ危険
2、なぜ原発があるのか
  原発で飯食っている人がいるから
3、原発は必要なのか
  電気を作るという観点から言うと、完全に不必要
この辺を自分なりに整理して書いてみようと思います

僕も知り始めたばかりのド素人
完全なものを書こうと思うとこわくて書けなくなっちゃうので、
ド素人らしく、勢いに任せて書いていきます
とにかく、原発を止めたいのです!
一人でも多くの人に、原発のことを知らせたい

というわけですが、12時過ぎました
また後日、続きを書きます
2011.03.23 Wednesday  
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原発

万晴です

地震が起きて10日ほど経ちました
僕らはテレビの無い生活をしていますので、
情報はあまり入ってきませんでした
地震後、複数の方から安否確認の連絡をいただき、事の重大さを知ったぐらいでした
それくらい、僕らの地域は普段通りでした
(後日知ったのだが、近くの漁港では津波で漁船が2隻ひっくり返ったとか)

その後はインターネットで情報を集めていたのですが、原発が気になりました
 地震が起きた、津波が起きた、被害甚大…
 でも、それでは終わらなかった…
この事実に衝撃を受けました
本当に恐ろしいと思いました
 もしも核爆発を起こしたら、本当に取り返しのつかない事態になる…
そんなぎりぎりの状況になり、今もそうあり続けていることに、正直驚きます

今は、ネットで結構調べられます
原発、調べてみました
調べれば調べるほど、原発に対しての強烈な嫌悪感と違和感が育ちました
原発はいらないと強く感じました
文字通り命がけで作る必要のあるエネルギーなど、ありえません

民衆には正しい情報、リスクの話は一切出さず、適当に耳に優しい言葉で
ベールでごまかし、真実は札束でねじ伏せ、一切隠すか嘘八百…
裏ではがっつり利権をとって、大儲けで大笑い…
いつものお決まりのパターンでした
しかし、原発は他のものとはスケールが違うほど、悪質だと感じます
失敗が取り返しのつかない事態につながるからです
放射能汚染は、胎児や幼児など成長期の子供ほど強く悪影響が出るそうです
放射能汚染された地域では、子供が死んでいくという地獄絵図になるということです
そんなリスクを冒してまで作らなければならない電力など、あるわけないのです
日本は地震大国、原子力発電所を作れる国ではない
正気の沙汰ではありません

原発は、なくすべきものです
こういうことを言いだすと、ちょっと生きづらくなること、
僕も36歳、何となく知ってます
よりよくなるためには「明るく楽しく、ポジティブハッピーになろうよ」というような
表現が好まれるのは知ってます
たしかにポジティブ思考も大事ですが、現状をよりよくするためにはどうしても
「今までの悪癖、悪習は止めよう」ということも出てきます
「こんなにこれはダメだから止めましょう」という表現は、いかんせんウケないの知ってます
でも、さすがに言わずにはいられません
原発は、なくすべきものだと表現したい

今、僕が考えていること
 原発のことについて知らせる
 原発に対しての嫌悪感を感じてもらう
多分、多くの人は知れば知るほど原発はイカンだろうと思うと思ってます
で、そういう人が増えれば増えるほど、原子力発電はしにくくなる環境になると思います
草の根運動ですね
僕も微力ながらその根の一つになろうと企んでいるわけです

今回のこと、「のど元過ぎれば熱さ忘れる」で過ごしたらいけません
原発事故は、何かあってからでは遅すぎます
失敗から学ぶことが出来ないほど、危険なものです

僕も、このまま意識しなかったら日常に戻るにつれて、そのうち忘れていって
しまうだろうと思います
しかし、また地震などによって、原発がおかしくなって危機、もしくは
破滅になったとき、きっと後悔するだろうと思うのです
「あのとき、原発の危険性を知った。
 そして、原発は止めたいと思った。
 でも、それをしてこなかった」と…
それは、避けたい
僕は言葉と書くのが好きですから、このブログでこの想いを
持ち続け、育て、表現していきたいと考えています
意志弱く、無力でもありますが、出来る範囲で表現していきます

自分に対しての檄文でした
2011.03.20 Sunday  
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