山田豊文氏 新型コロナウイルスについて その3

杏林予防医学研究所 山田豊文氏のFacebook上の記事

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2020/3/26

『新型コロナウイルスによる肺炎を防ぐ最善の方法』

 

 今回は、新型コロナウイルス対策に関する第3報として発信するものです。因みに、第1報は『新型コロナ対策の決め手は気道表面の線毛運動』でした。そして第2報は『新型コロナ・パニックに打ち勝つために』でした。これらで述べてきたことを一言で言うならば、気道粘膜上皮におけるウイルス排除能力を増進させることでした。さて今回は、気道におけるウイルス排除が上手くいかなかった場合の対策について述べてみようと思っています。

 

 入ってきたウイルスを、粘液と線毛によって追い出すことができるのは、いわゆる上気道と呼ばれる部分と、下気道と呼ばれる部分だけです。それよりも奥まった部分は、終末細気管支、呼吸細気管支、肺胞道、肺胞と呼ばれる組織になりますが、これらの内表面には線毛が存在しません。では、この奥まった部分にまでウイルスが入ってきた場合、体はどのようにしてウイルスに対抗するのでしょうか。

 

 呼吸という動作によって換気することを主な仕事にしている肺胞の内表面は、粘液も少ないため、ここまでウイルスが到達してしまうと、比較的容易にウイルスに定着および侵入されることになります。ウイルスに侵入された細胞は、周囲をパトロールしているマクロファージに食べられて処分されますので、この処分および修復能力がウイルスの増殖速度を上回っていれば、殆ど無症状で終わってしまいます。

 

 一方で、ウイルス感染細胞が最初にマクロファージに食べられた時から、体内の免疫システムが動き出します。何時間か経てば、新型コロナウイルス専用の抗体が作られ、血液を通じて現場に運ばれます。抗体が次々と運ばれてウイルスに貼り付くと、ウイルスは身動きが取れなくなることと、肺胞内に出てきた好中球などの食細胞がそれを直接食べることができるようになります。この段階は、体の免疫システムがフルに稼働している状態ですから、少々の発熱があるかも知れませんが、それ以上の症状は出ず、重症化はしません。免疫力が低下していない健常人であれば、進行してもこのあたりまでだということです。

 

 しかし、もともと気道が汚れていてウイルスを追い出すことが出来なかった人は、肺胞の中も既に戦場と化しているのです。肺にいるマクロファージは、日頃から吸い続けられてきたPM2.5などの異物を食べる作業で手一杯です。また、細菌などの生物系の異物を食べ続けている好中球も手一杯です。そのような戦場に、新たに新型コロナウイルスが舞い込んで来ることになります。

 

 最大の悲劇は、好中球などの食細胞が、食べたものを殺菌する時に用いる活性酸素種(ROS;Reactive Oxygen Specie)が、肺胞内に多量にバラ撒かれることです。活性酸素種が肺胞内にバラ撒かれると、肺胞内は換気されるのでダメージは比較的少なくて済みますが、最も大きなダメージを被るのは、肺の間質組織です。そのために間質性肺炎と呼ばれる種類の肺炎を起こすことになります。

 

 さて、活性酸素種による間質性肺炎を防ぐための最も効果的な方法は何でしょうか…? 掲載した図をよく見ていただいて、活性酸素種が発生する部位や、それが移動する方向に注意していただきたいのです。図を見て解るように、活性酸素種は、血管の方から肺胞内へと移動しているのではありません。その逆です。肺胞内から血管の方に移動しているのです。それは当たり前のことであって、肺胞内で活性酸素種が生じるからです。

 

 それならば、この活性酸素種の害を防ぐための最も有効な方法を探ればよいのであって、その方法は自ずと決まってきます。即ち、肺胞内に生じた活性酸素種を、その場で速やかに消去してやればよい、という結論に達するわけです。

 

 具体的には、強力な抗酸化能を持っている植物精油成分を含んだ空気を吸えばよいのです。植物精油成分とは、フィトンチッドとも呼ばれているものです。今日は、具体的な物質名や抗酸化能を掲載することはしませんが、おおよそ、どのような精油成分も、強力な抗酸化能を持っていると考えて間違いありません。植物たちは、自ら酸素を作り出しますから、その過程で生じる各種の活性酸素種による被害を、自らで防ぐ手立てを持ち備えているのです。そして、森で進化した人類は、その恩恵を受けることを前提として進化してきたということになります。

 

 なお、食事やサプリメントを通じて、口から入る各種の抗酸化成分も体内において相乗効果を示しますから勿論大切ですし、それと共にその反対のたばこを吸う、農薬や食品添加物、トランス脂肪酸、各種の医薬品など活性酸素を発生させる要因を入れない事も同じく大切です。

 

 巷では、感染経路を遮断することや、治療するための医薬品については大いに話題にしますが、最も有効で、最も自然な治療法については話題にしません。上述したような方法を思い付かないのか、思い付いたとしても利益にならないために隠すのでしょうか…。気候も良くなり、花粉も少なくなってきましたので、ぜひ森に入り瞑想や深呼吸をしてください。

 

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※新型コロナウイルスに関して まとめリンク

2020.04.11 Saturday  
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