本間医師 新型コロナウイルスについて その24

5/17
『日本政府主導の抗体検査の結果発表!?』
5/14に政府主導の新型コロナウイルスの抗体検査の結果が出ないという記事を書いたのですが、翌日5/15の早朝に発表がありました。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59137890V10C20A5MM0000/


結果は、500検体のうち抗体陽性は東京都と東北地方でそれぞれわずかに3検体と2検体であったとのことです。抗体保有率は単純計算で、東京都で0.6%、東北地方で0.4%になります。


これは、前回紹介した現時点で国内外から報告されている抗体保有率の中で、ダントツで最も低い値になっています。個人的には、予想よりかなり低い値だと思いますが、皆様はどのように感じますでしょうか?


いずれにしても今後出てくる、大学や研究機関、民間での検査の結果と比較して評価していく必要があると思います。


仮に東京都での抗体保有率(感染した人)が0.6%だとしても、感染者での致死率は単純計算で約0.13%(インフルエンザと同等)になりますが・・・


感染力の強いウイルスであり、実際に都内では有名人を含めて多数の患者数が発生し、欧米諸国のような厳密なロックダウンを行っていないにも関わらず、日本ではほとんどの人が感染していないということになります・・・?


ロックダウンを強く行っていないスウェーデンでは抗体保有率がすでに25%にも達するそうですが、日本では集団免疫(国民の約6〜7割の抗体保有)を得ることは夢の夢になります。


この数字が本当ならば、今後流行が何度も来ることを覚悟しなければならないでしょう。その度にロックダウンを選択するのでしょうか?


そして、最終的にはワクチンが勧められるのでしょうが、どんなに感染管理を徹底したり、ワクチン接種やたくさんの薬を使用しても、毎年流行を防げないインフルエンザのように、感染者がゼロになることはないでしょう。


感染症や病気というものに対する考え方を根本的に見なおす段階に入っていると思います。つまり、自分の外(消毒やワクチン、薬)に頼るのではなく、自分の内なる力(免疫力や抵抗力=日常生活)を高めることです。


今回、日本赤十字社に保存されている献血検体で検査を行ったということは16歳から69歳の範囲内、つまり主に成人からの血液で調べたと思いますが、問題は、いつの時点の血液で検査したかになります。


陽性数がとても少なく、しかもキットにより結果に違いがあったり、新型コロナウイルスが流行する前の検体からも陽性が出るとのことです。つまり、おそらく海外から輸入したキットを使用したと思いますが、検査の正確性(とくに感度と特異度)が問題になります。
注:簡単には感度とは陽性者を間違いなく陽性とする率、特異度とは陰性者を間違いなく陰性にする率です


検査の正確性に問題があるなら、より正確な検査法を早急に開発する必要があります(具体的には感度、特異度の高い検査のためのモノクローナル抗体の作成になるでしょう)。


何度も繰り返した様に、今後、抗体検査はものすごく重要になると思います。COVID-19の武漢での発生から、すでに5ヶ月、国内の発生からも4ヶ月経過しています。何よりも、感度、特異度の高い検査法の開発を最優先する必要があるのではないでしょうか。

 


表はForbesオンラインより
https://forbesjapan.com/articles/detail/34399
 

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2020.05.30 Saturday  
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