コタロウに大事件起こる その3

コタロウに大事件が起こる

続きです

コタロウの症状、一旦まとめると…

11/12 嘔吐、下痢、低体温と異変が起こる
11/13 病院に行って、各種検査 入院
11/14 ひとまず退院

11/21 皮膚が裂け始める
11/22 病院に行く 抗生剤注射
11/23 再度、抗生剤注射
11/24 初の手術 ここから入院
ここまで完全に絶食(12日間)

初めての手術の後は、ひとまずの安静、様子見です

初めて診てもらった時から手術開始までは、獣医さんから「安楽死の可能性がある」という強い緊張感を感じていたのですが…
術後の説明では「まだ不確定要素があって、最悪安楽死」とありましたが、「危機的状態からは脱した」というトーンへの変化を感じました
ちょっとだけ安心したのを覚えています

今後の方針は…
・数日たったら食事を始める(強制的にでも給餌する)
・排泄器官が機能しているかどうか判断する
・腐った箇所と生き残った箇所を見極める

11/26
点滴をしたら、ずっと動いていなかった腸が動いてきたようで夜遅くに排便
その際に縫合したところがほどけたり、切れたりしたそうです

排便ってお尻の筋肉とか足の力とかをかなり使うようで、力んで切れたんだとか…
う〜ん… 痛そう…
夜中の12時過ぎから、再手術

11/28
←クリックすると拡大 苦手な人、閲覧注意
処置前の写真です
生き残ったところが、かなりはっきりしてきました
腫れが引いてきた箇所(腿や尾)は、順調に治ってきているサイン
でも縮むため、縫合は緩んできます


本日の処置後の写真です
縫合し直し、抜糸できるところは抜糸しました

この4日間で「排泄器官はどうやら生き残っている」と確認できました

「失った肉をいかにして再生させるか」というのが次のテーマになりました
皮膚があれば、腐って無くなってしまった肉でも、スムーズに盛り上がってくるんだそうです
なので、皮膚と皮膚を多少引っ張ってでも縫ってしまえば、中で肉は再生する…
しかし皮膚が無く、むき出しになった肉は、なかなか再生してこないんだそうです

コタロウの場合、尻尾や腿は皮膚が残っていたので縫い合わせることができました
お尻は皮膚欠損の面積が大き過ぎて、皮膚を引っ張ってこれません
皮膚のカバーがないと、肉が盛り上がらない…

そこで、スペシャルな素材が登場!
皮膚がなくなってしまったところに、特殊な繊維をかぶせます
綿みたいに見えるのが特殊な繊維です

この繊維、ズワイガニから採取される「キチン」を繊維状にしたものだそうです
むき出しになった肉にこの繊維をかぶせると、生体親和性が高いので体が「皮膚だ!」と勘違い…
安心して肉を形成するんだとか…

すごいですね、こんなのあるんだ!
http://www.nissui.co.jp/academy/market/19/02.html

獣医さん曰く
「この繊維でカバーしておくと肉の盛り上りが見込めます
ただ、どれくらい盛り上がってくるかは、やってみないとわかりません
4日くらいこのままにして、様子を見ます
もしうまくいけば、お尻の肉が再生してくるはずです

効果を発揮し、貼った箇所が活性化すればするほど、お尻が汚れてきます
また、カニの甲羅から作った繊維なので、カニの匂いもしてきます
お尻が汚れてきて、カニ臭がしてきたら(笑)、悪化しているわけでは無くむしろ好転反応
心配しないでください

肉が十分盛り上がるまで、これを繰り返します
数回で終わるのか、10回かかるのか、30回かかるのか…
こればっかりは、やってみないとわかりません」

カニ繊維をお尻に貼って、包帯をしてこの日の処置は完了
肉の再生にたんぱく質が必要になってきますので、この頃から点滴も卒業し、餌を食べさせ始めました
IMG_5821.jpg

12/2
4日経ちました
先生が予見したように、お尻が汚れ、独特な匂いを放ってきている気がします
期待しつつ、様子を見てみると

おお!?
肉が盛り上がってきているんじゃないか!?
どうやら、いい感じのようです
先生の説明するトーンも、ちょっと嬉しそうに聞こえます

この調子で、カニ繊維を貼って様子をみる、を繰り返すことに…

12/7
さらに5日後です

おお!!
すっごい盛り上がってる!
ほとんど埋まったんじゃない?

抜糸もごく一部を除いて完了
太ももも尾っぽも完全にくっつきました!

始めて10日ぐらいですよ
この短期間に…
すごいな〜、本当にすごいな!
先生も
「いや〜、この短期間でここまで回復するとは…」
とのこと

肉の盛り上がりは喜ばしいことなのですが、この頃は盛り上がりが強すぎて、直腸付近をふさいでしまいました
腸がふさがってしまうと、大便が出ません…
コタロウ、便が出なくてイライラ つらそうです
便を出そうして、大声で「アウー!!」と叫ぶんだとか…

先生、夜中に「アウー!!」と叫ばれて、びっくりして飛び起きたそうです
う〜ん、一難去ってまた一難…
また課題がやってきました…

これに対する処置は「お尻の穴から小指を入れて広げる」でした
麻酔をして、お尻の穴に指を入れようとすると…
すっごく入りにくかったそうです
ゆっくり、慎重に、押し広げるように小指を入れて…
様子を見ます
排便がうまくいけば、次の日退院

12/8
夜中に大量の排便が!
とりあえずの対処はうまくいったようです
というわけで、晴れて退院!
お尻に、またカニ繊維を貼り付けて、自宅にて療養です
IMG_5920.jpg
帰ってきました
由希子の膝の上に乗って甘えまくるコタロウ

怪我する前が6.2キロ、退院時4.5キロでしたので、ひと回りもふた回りも小さくなりました
やっぱり、大怪我でしたね…

コタロウ、2週間ずっと病院のゲージの中で過ごしていたわけです
猫の一年間は人間換算すると四年間なんだとか…
ということは、人間の感覚だと2ヶ月間の入院になりますね

入院してから毎日、夫婦一緒に見舞いに行きました
面会時間1日15分ぐらいでしたが、その間はコタロウ嬉しそう
長くいると疲れてしまうようなので、負担にならない範囲で切り上げます
残りの23時間45分は、狭いゲージの中で一人ポツンといるんだな〜、と思うとかわいそう…
でも、これが傷にとっては最善なので仕方ありません〜
コタロウにとっては、入院期間が一番つらそうでした…

家に帰ってきてからも、排便はとっても大変そう
毎回「アウー!」と叫びながら、ちょっとずつ何回も、1時間ぐらいかかって排便します

これも落ち着いてくるのかな…?
IMG_5942.jpg

12/14
6日間経ちました
傷の確認、およびカニ繊維の交換日です
包帯を取って見てみると…

もう肉の盛り上がりは、ほぼ完了といって良さそうです
ここから先はカニ繊維と包帯を取って皮膚の再生を待ちます

というか、この頃になると元気になってきていて、運動量が増えてきていました
動いちゃうので包帯をしきれなくなっていたこともあります

すべての抜糸をし、すべての包帯を取って…
お尻すっきり〜!

ところでの余談…
実はこの日、病院に連れて行くために、ネットに入れて外出しました
扉を閉めようと、一瞬目を離したすきに…

コタロウ、ネットをこじ開けて脱走!
ものすごい勢いで外に走り逃げてしまいました!
今までヨタヨタとしていたのが嘘みたい
本当に、ものすごい勢いで猛ダッシュ
それを見て、僕、唖然……
そして、僕も猛ダッシュ!(笑)

エリザベスカラーとお尻に包帯を巻いて…
この状態で外に行ってしまうと、うっかりすると死んでしまうかもしれません
なんとしてでも、捕まえなければならない!

このコタロウの捕獲はすっごく大変だったのですが…
なんとか捕獲して事なきを得ました
この時も相当やばかった気がします
もし捕まえられなくて、見失っていたら…
と思うと今でもドキドキします

で…
ここからの回復は、極めて順調です!
ここからは、写真も通常サイズで

12/16

エリザベスカラーを取った頃
カラーを取ったら、運動量が激増
衰えた筋肉が回復していきます

12/24

傷がちょっと乾いた感じになり、縮んできています
毛も生えてきました
IMG_5970.jpg
お腹もきれいになりました
この頃は毛が生えてなく、ピンクでツルツル

腕の短毛箇所は、点滴のために毛を剃った箇所

12/30


1/4


1/12
1:12.jpg
肛門オンパレードですいません(笑)

皮膚が確実に再生し、毛も生えてきました
体重も徐々に増えてきています

排便もだんだんスムーズになってきているようで「アウー!」と叫ばなくなりました
少しずつしか出なかった便も、一回に出る量が増えてきています
この調子でいけば、全快しそうです!

ここまでで約2ヶ月
振り返ってみると、よく2ヶ月でここまで回復したな〜と驚きます
命ってすごいなと、改めて思いました

IMG_5994.jpg
コタロウ大丈夫? と心配してくださった方々、ありがとうございました!
おかげさまで、コタロウは後遺症も残らず、全快する勢いで回復しています
ありがたいことです
2016.01.14 Thursday  
猫のこと | comments(3) | -  

コメント

はじめまして。
コメント失礼します。

うちの愛猫が現在ブログ内容と
同じ状況になっていて、(肛門も壊死)
医師にもう手の施しようがないと言われました

こちらの治療をしたのは
どちらの動物病院か教えて頂けませんか?
よろしくお願いいたします。

阿部
  • 阿部
  • 2016/11/12 4:13 PM
コメント拝見しました
心苦しいお気持ちだろうと思っています
無事の回復を祈ります

病院はわたらい動物病院です
http://www11.plala.or.jp/watavets/
  • ばんせい
  • 2016/11/12 5:42 PM

ご丁寧にありがとうございます。
助かりました。

阿部
  • 阿部
  • 2016/11/12 5:57 PM
コメントする